【大人の工作】狐面作ってみた【失敗談】
以前猫面狐面の絵付けをしていたこともあり、私が原作を勤める「漫画版出会うヒト」で狐面が出るシーンがあるため、是非ともこの漫画に出た狐面を漫画家さんに送ろうと、本格的にいちから狐面を作ってみることにしたのだが…………。
これが想像以上に難しかったのである。
経緯
こんなんでも電子書籍を書いてたりしましてね。
その中のBL×ホラーの「出会うヒトシリーズ」ってのがあるんですよ。
- 作者: 川島千夜
- 出版社/メーカー: メディアチューンズ
- 発売日: 2014/07/22
- メディア: Kindle版
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大学に入ったばかりの「ボク」と「先輩」がオカルトとな出来事に遭遇するお話なんですが、それを花乃軍先生が漫画にしてくれることになりまして、現在2巻まで配信されているんですが、その2巻に狐面が登場するんですよ。
こんなん
でもって、去年まで狐面猫面の絵付けをやってはひっそりと売るということをしていたんですが、深夜連続で「それは狐面ではなく猫面です。今すぐ訂正を!!」とか「(猫面を売っていると指摘しているくせに)あなたのサイトは某狐面サイトのマルパクリで社会的制裁を考えています」等、非常に面倒なメンタルサイドをお持ちの女子高生からメールが来るようになり、鬱陶しくなって止めていたのだ。
(※あ、お巡りさんには相談済みです)
だがまぁ、材料はあるし、売るわけでもなくお世話になっている漫画家先生に贈るならばと、このお面をいちから作ることにしたのだ。
材料
いままでは、狐面や猫面の白い大本を買って、それに絵付けをしていたのだが。
狐のお面 6個セット コスチューム用小物 白色 17cmx17cmx9cm
- 出版社/メーカー: エムサーブ
- メディア: おもちゃ&ホビー
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今回はその土台からということで、用意するものが沢山ある。
・半紙
・水のり
・木粉粘土(後に記載するが油粘土をオススメする)
・はけ
・石粉粘土(後に記載するが紙粘土をオススメする)
・古新聞(古紙)
・絵筆
・絵の具
・スプレーニス
・時間
・忍耐
大半は100円均で揃うため、あとは時間と忍耐だけを用意していざ。
作り方
⓪今回作る狐面の予想図を書きましょう。
私は、花乃先生と相談した際のイラストがあったので、それを印刷。
本当ならば、色まで決めておくとあとが楽。
①型となる土台の「土台」を作ります。
新聞紙、もしくは使い古しの紙を丸めて顔より少し小さいくらいの大きさでまとめます。
裏にもしっかりとガムテープ。
因みに、ここでしっかりと紙を固めておかないと、あとで粘土を付ける時にフコフコしてやりにくいので注意。
②紙に粘土をつけて、お面の土台となる型を作っていきます。
私は木粉粘土という、軽くて身体に優しそうな木の粘土を使いましたが、実はこれ、土台作りには向いてませんでした。
先ほどの丸めた紙に粘土を付けて、お面の形を作っていくのですが、木粉粘土だと軽くてすぐに固まりやすく、ひび割れもしやすいため、中々造形が上手くできないし時間がかかる。
また、重さが全くないため鼻などとんがった部分や、耳などの接着部分がもろくなりやすいため、土台作りは油粘土をオススメします。
慣れてる人なら何でも大丈夫だと思いますが……。
そんなこんなで苦戦した土台となるお面の型。
あまった木粉粘土で小さな狐面も作るも、そっちの方が断然見た目がよいという……。
③②の段階で相当疲れたが、ここからが本番。
先ほどのお面の土台の型にラップを挟み、
半紙を手でちぎり2~3㎝の大きさに。
水のりを水に溶かし、さらっとしつつも白濁しているていどに。
そこまでやったら、あとはお面の型にひたすら切った半紙を水のりで張っていきましょう。
ひたすらに、張っては乾かし、張っては乾かしを10回繰り返すため、映画とかTV見ながらとかがおすすめ。
ホントはちゃんと乾かしてからじゃないと、また張ったときにシワが出来るので、気長にやるのがオススメ。
私は気が短いので、乾くのを待たずにドンドン張っていっちゃいましたが……。
それで10層ほど張れたら終了。
今度こそ、カラカラになるまで乾かしましょう。
④翌日以降、乾いたお面を土台から引っぺがし、はみ出た部分などをキリ、ガタガタになりそうならそこに水のりをつけ、また乾かしていきましょう。
引っぺがしたらスリムになってしまったお面。
⑤紙の状態でも完成とも言えるのですが、結構ボコボコなので、上からさらにうす~く粘土を張ります。
私は綺麗に出来そうという安直な考えで石粉粘土を選んでしまいましたが、本来なら水で溶いた紙粘土を塗ってなめらかにした方が遥かに綺麗に仕上がります。
目のところに穴を空け、石粉粘土を塗ったお面。もはやホラーである。
さらにざらざらになってしまった部分には、そっと一番細かい紙やすりを当てるといいでしょう。
⑥上の粘土が乾いたら、最後の行程。絵付け。
もうこの時点で「あ、失敗だな」とわかっていた私は、奇跡を願い筆を執るも、ガタガタのお面に引ける線はやっぱりガタガタ。
とんでもない間抜け面になる。
小さいお面の方ならまだかわいげがあるんだけどね……。
⑨もうこれダメだと思いながら、ニス塗り。
私はスプレータイプのニスを使って、外でプシュー。
そのまましばし放置して完了。
結果
木粉粘土をつかった。
石粉粘土をつかった。
千夜が不器用だった。
たった三つのこの現象が重なったことにより、この狐のお面は失敗という烙印を押された。
全面に細かなヒビが入ってしまい、例え絵付けが上手くいったところで使えない品物になってしまったのだ。
改善点
まず、土台は「油粘土」がオススメだ。
ゆっくりやってても乾かないし、そこそこ重さがあるので上から紙を重ねづけしていっても歪まない。
そして、仕上げに塗る粘土は「紙粘土」がオススメだ。
水に溶かせばなめらかな表面に仕上げられるし、重さも無い。
下手に色気づいて石やら木やらを使ってしまったのが敗因だ。
そんなわけで初めてのお面作りはド失敗に終わったが、小さな狐面は花乃先生に送り喜んでもらえたので、まあよし……とします……。