本気の隠れた名店「SOBAISB いさと」
先日、姉から連絡が来て、「寒くなる前に出かけるよ。土日空いてない?」と言われた。
何度も言うが、土日は買い出しや犬猫の病院、そして卓球の練習だったり試合だったりで基本的に空いていない。
というか、主婦に予定聞くなら「平日の旦那の居ない時間帯」を指定するのがマナーだと思うのだが、100%キャリアウーマンの姉にそんなことを期待する方が間違っているので、仕方なしに「今度の日曜なら、卓球は旦那だけ試合だしいいよ……というか、そこを逃すとたぶん年内はもう会えないね」とやんわりと腰が引けていることを漂わせたところ、数分後に親戚の叔母から電話。
「あんた、お姉ちゃんに『今年はもう会えない』とか言ったの? だめよ姉妹なかよくしないと~」
責められる私。
そんな姉と私ですが、とりあえず約束した日曜に指定された市川駅にて落ち合う。
市川駅からバスで15分。
サギが至近距離に降りる
到着したのは「じゅん菜公園」という、池の大きな公園の前で降り、そこから徒歩2~3分。
完全に住宅街の、「住宅」の中にそれはあった。
これがお店の入口である。
ぶっちゃけ、姉が指をささなければスルーしてましたよ。
ちなみに入る時は「玄関」なので、ちゃんと靴を脱いで上がりましょう。
普通に「他人様の家」である
初めてだよ。お店に入るのに「お邪魔します」ってつい言ってしまったのは。
ここは定年退職した老夫婦が経営する「SOBAISBA いさと」
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一日限定20食までの、本当に「おばあちゃんちにおそばを食べに来た」気分にさせてくれるお店なのだ。
営業日も木曜~日曜と狭いので、あらかじめ電話で予約を取っておくとよいだろう。
因みにお店の中も完全に「おばあちゃんち」だ。
コースを頼むと、初めに焼きみそが出てくるのだが、焼かれた香ばしい味噌の中にそばの実がコリコリと心地よい。
焼かれたしゃもじの上に乗っている焼き味噌
そして、カモの肉が中に入った厚焼き玉子の登場。
「そう言えばじゅん菜公園にカモがたくさん泳いでいたな……」とぼんやりと思いつつも、おいしくいただく(ちなみに私は生卵アレルギーなため、ガッツリ焼き込んでもらったものをいただく)
メインのお蕎麦がすごい。
少々こぶりなおそば
透明感のある蕎麦に、そばの実がそのまま入っているのだ。
店主のおじいさん曰く、「その週によって仕入れ先を変えているんだよ」とのこと。 あと、そばの実は4種類の大きさにふるいをかけて分け、小さいものはそのまま、大きいものは粉にし……と実に手間をかけているとのこと。
客席にどっかり腰をおろして熱弁してくださいます。
デザートもそばがきなんですが、きな粉と黒蜜がかかって、くずもちてきな感じに。
甘くてとろっとしててモッチっとしている
斬新です。お店もおじいちゃんも古いけど、メニューがとっても斬新です。
因みにゴマも40グラム400円なんだよ。とか、それはもう熱弁に熱弁を……。
そんな隠れた名店いさとさんですが、一日20食限定にも関わらず、連日売り切れになるそうで、どうやら口コミで大いににぎわい。
ネットなどにも疎いおじいさんが店主にも関わらず、お客さんがネットで宣伝、お客さんが絶えないそうです。
「知らない間に宣伝してもらえるなんざ、ありがたいねぇ」
とのことで、私もブログにて宣伝させていただきました。
最後にメニューをチラ見せ。
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