あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

あっちこっち飛び猫は移転しました。

佐倉城址公園探検記

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先日、春うららな中、佐倉にある「城址公園」にワンさんとお散歩に行ってきました。

「広いところをのんびり散歩できる公園がある」という感覚で行ったらまぁ……。


むちゃくちゃ広くてビビりました。


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佐倉城址公園

江戸時代からある(と思われる)佐倉の城址公園。
「城」と書かれていても、お城はありませんが、お城があったと思われるお堀とか、武家屋敷とか、普通に散歩するよりももっと面白いものが沢山あります。

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かなり深いお堀跡。誰もいなかったら子供だったら特攻してた。

cis-natcon.com

場所

場所は大体成田の手前の佐倉市の城下町っぽい古い街並みの奥。
駐車場等は凄く大きく、どこにどう停めても大抵の迷惑にはならなさそうだけど、そこに入るまでが道が狭かったりするので、事故に気を付けていらしてください。


なんで私が注意喚起しているんだかわからないが、犬連れでもOKだし、入園料がかかるわけでも、駐車代がかかるわけでもないので、本気で「GWどっかつれてってよ~」と子供にせびられたお小遣いのないお父さんにうってつけ。

因みに、トイレも綺麗なのがあるし、公園内に茶屋や近くに喫茶店もあるので、手ぶらでもOK。

今回は犬連れだったため、食べ処は寄っていません。f:id:kawashimachiyo:20170522143423j:plain
眠そうですが車に乗っている間だ寝ていたからです。

見所

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地図を見ての通り、相当大きいです。
沼とか堀とかいろいろあります。

見て回ったらたぶん半日かかります。

なので、今回はいくつかピックアップする形でご紹介。



兵営の便所跡地

突然きました便所跡地。

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いや、だって、初めて見たら、「なんだこれ? ラピュタみたい!! 遺跡!?」だなんて思いません?

でもって、よく見たら不穏な形してるじゃないですか。

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「???」って思って、看板見たら兵営の便所跡地ですよ。

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どうやらここは、江戸時代からの歴史どころか大戦時代の歴史も感じさせてくれる公園らしい。

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それにしても、昔はついたてくらいはあったのかもしれないが、出る物も出なくなりそうなトイレだな。
兵隊さんは大変だ。(古並感)

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色々な意味でこんなところで猫に餌をあげるなや




12階段


急にホラーじみた見出しになったが、「12段」しかないので、「まだ」安心して欲しい。

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突然、公園の中に階段が現れるのだ。
12段ある、そのコンクリート製の階段は、その先に道はなく、上は生い茂った木の枝で立つことも出来ない。

ここは12階段。
大戦中に兵士が高いところから飛び降りる訓練として使った物らしい。

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パラシュートを使うにしても低すぎるし、一体何のための高所からの飛び降り訓練なのかは私の様な平和惚けした人間にはわからないが、突然現れるこうした歴史の産物は、やっぱりラピュタを探索する野ザルのような気持ちにさせてくれる。

佐倉城址公園内にはいくつか門があり、有名なのが「一の門跡地」らしいのだが、こちらは薬医門。


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こんなのが「入り口でもなんでもないところ」に点在しているのが面白い。


ホラーな場所もある

姥が池

この城址公園には真しとやかに囁かれている「出る」スポットがある。
番町皿屋敷レベルな歴史を持つそのスポットは「姥が池」f:id:kawashimachiyo:20170522150631j:plain

そうとう大きな池なのだが。

その昔、家老の赤ん坊のお守り役の姥が誤ってこの池に赤ん坊を落としてしまい、責任を感じた姥は自らこの池に飛び込み自害。
それからというもの、夜な夜な姥のすすり泣く声が聞こえる……。

とうものだ。
その辺の説明も、池の近くの立て看板に書いてあるので、ぜひ読んで欲しい。

それも夜に。

防空壕

そして、そんな姥が池よりも私がビビったのが、突然現れる「防空壕」。

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姥が池を過ぎ、「もやはこれは、公園ではなくでは……」と思われるところを歩いていくと、不気味な沼みたいなのが現れる。
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それを更に過ぎていくと、石清水が湧いているところがあるような「もはや山林」というところに出てくるのだが、そこに突然、大人が屈めばどうにか入れそうな位の、洞窟的なものが出てくるのだ。

しかも、等間隔にいくつも。

「???」と思って歩くも、森はうっそうとし、人は我々以外おらず、空気もそこはかとなく寒い。

すると突然、小さな苔むしたお地蔵さんが現れ、「防空壕跡地」という古びた看板が出てくるのだ。



ええ。
すみません、
さすがにカメラ向けられませんでした。


そのレベル。

まだまだ広い城址公園

そんな陰と陽の経験をする桜城址公園。
夜はしゃれにならない程怖いだろうが、昼の内なら美しい自然が一杯。

トカゲもあちらこちらを走り回っていて、ケンカ? だか、交尾だか、珍しい光景も観られました。

A lizard bit in a park. What are you doing. #lizard #nature #park #animal #japan



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松尾芭蕉が歩いてそうな林道。

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いくつも小さな沼があって、亀がいる。



因みに変なルートを行ってしまうと、民家と隣接する普通の道に出たりするが、そこでもかなり沢山のお絵かき教室のおじいちゃんお婆ちゃん達がスケッチするほど、自然豊か。

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すぐ右側が古い民家があるのだが……。

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公園沿い側は見事な堀池(?)みたいな。



公園裏口が現れるも、やっぱり森。
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オススメのベストフォトスポット

ちなみにこんな見所沢山の城址公園の中でも、一番のお気に入りスポットは、この裏口から入って、少し進んださきにあった……。f:id:kawashimachiyo:20170522152248j:plain





これぞラピュタ的な城跡らしき石垣(?)!!!


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あとからネットで調べてもこれが何か全く出てこず、もしかしたら私は二度と見れない素敵な場所に入り込んでしまったのかもしれない……と思ったのだが、後から来た腕白小僧と、その小僧をカメラに撮りたがる生ぬるい家族がこの石垣によじ登り始め、私の撮影チャンスがこの1枚きりとなってしまったのでたぶん、この石垣は今日もひっそりと佇んでいるだろう。



いつかまた行った際には、この左下にある階段を上ってみたいと思う。


まとめ

そんなわけで、佐倉城址公園
これでも紹介できたのが一部なくらい相当広くて、見る場所もたくさんあって、自然も山もりで家族づれ、犬連れの方にはおすすめ!!

ただし、結構虫がたくさんいるし、トカゲとか、あと、ヘビとかも気安く出るみたいなので、(昔は弟切草が群生しており、マムシのスポットだったらしい)カップルだと、彼女が「ヒーヒー」言い放しになる可能性が高い。

……が。

姥が池という屈指のホラースポットもあるし、こちらはシャレにならないが、私がカメラの代わりに手を合わせて頭下げてきたレベルの防空壕もあるため、まぁ……密着体験を企むBOYにはオススメかもしれない。

怪談千夜?かいだんせんや?

怪談千夜?かいだんせんや?

そして、私の本のネタになるがいい……