【健康トーク】漢方薬にリベンジしてみた話
死ぬほどではないけれども病弱ゴリラで知る人ぞ知る私。
そもそもは自律神経が濡れたトイレットペーパーより弱いことが原因。
でもって、その自律神経をどうにかすべく、マイルドに治療できないかと考えたところ漢方に行き着いて、漢方医と大げんかして帰ってきたのが数年前。
そして再び、「快適な毎日」を目指して、漢方に手を出してきました。
前回、おじいちゃん漢方医と当たり、相性が悪いことがわかったため、今回は女医で女性特有のホルモンバランスにも詳しい、当たりの優しい方を求め検索。
内科も診療する漢方医がちょっと行った先にいることがわかり、1ヶ月の予約待ちを得て行ってきた。
今回の不調は「不眠」「めまい」「日の光を浴びると起こる吐くレベルの偏頭痛」「慢性的な吐き気」「イライラ」「不安神経症」とまあこの辺。
イライラとか不安とか、普通の人にもあるじゃないかと言われそうだが、たぶん恐らく、レベルが違う。
不安神経症の人の不安を、病気じゃない人に伝えるとしたら、
「末期がんであなた明日死にます」
と言われたときの不安感が、意味も無く夜中に襲ってくると思って欲しい。
自分でも「おいおい、私のどこが体調不良なんだよ。この間体重増えちゃって、甘いもの控えないととか思ったばっかじゃん」と思うのだが、この止められない不安感は、ハワイのビックウェーブよりも大きくて強い。
因みにイライラは大抵、仕事で忙しいのに夕飯作っている時とか、大掃除をしている最中に、2階と1階の磨きたての床の上に猫がゲロしたりとか、旦那のシャツをアイロンがけしたりとかしている最中に起こっているので、たぶんこれは病気じゃない。
そんな私の病状を聞く女医さん。
もう初老にさしかかるであろうころの彼女は、「優しい」と評判の女医さんのはずだが、やたらてきぱきと「ああ、アナタにぴったりの漢方あるわ。コレコレ。これ効かなかったら医師免許返上するわ。あははははは!!」と豪快にカルテを書いている。
チャキチャキだ。
あと、超貧乏揺すりしてる。
初めは私の診察が嫌なのかと思っていたが、何にしても貧乏揺すりしてるので、たぶんクセだろう。
そんでもって、私の家族構成やらなんやらを見て一言「ああ、こりゃ遺伝だね。折り合いつけて生きていくしかないね」とばっさり。
もはや気持ちいい。
まぁ、私も血族側にまともに正社員として会社勤めをしている者がまずおらず、漫画家とか音楽家とか謎の傭兵とかばっかりな時点で、そうだと思ってましたよ。
というわけで、そんなチャキチャキの女医から処方された漢方が
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
以前、「半夏厚朴湯」とか「桂枝茯苓丸」とか「補中益気湯」とか飲んでいたときより「必殺技臭」の少ない名前だ。
大体、人に伝えるとき「よくかんさん……」当たりで舌を噛むし。
ともあれこちら、
小児疳症、夜泣き、不眠症、神経症、更年期障害、月経前症候群、動悸
イライラ、怒りっぽい、不眠、動悸がある。胃腸虚弱で胃もたれしやすい。
と、私にぴったりの漢方。
夜泣きとかその当たりが気になるが、子供に使ってもOKな位マイルドだということだろう。
でもって、漢方って使い出しても効き目が出るまで1~2ヶ月かかるとか言うのだが、今回は違う。
3日目くらいには、この「布団に入って1~2時間は眠れない。ドリエルも真っ青な寝ない子」で有名な私が、即寝るようになった。
あと、肩こりがとれて、無駄に頭痛がしなくなったし、吐き気も収まり、「不安? なにそれ、いいよ、紐があったらバンジージャンプとかできるよ?」くらいにまで、メンタル安定。
ああ、漢方って症が合えば効果がすぐ出るってこういうことだったんだと、初めて漢方に感謝の念がわく。
もちろん、症状の重い人とかは西洋薬に頼った方がいいとは思うし、合わない漢方は毒にもなりえるので注意が必要だと思うが、馬鹿にしててごめん漢方……と、ボルトがゴールに飛び込むよりも速いスピードで手のひらを返してみた。
まあ、私の身体が著しく弱くなる弱い夏の間は、こちらのよくかんさん……抑肝散加陳皮半夏を飲み続けていないとなのだが、途中、夏の真っ盛りにヘルパンギーナになって、しばらく「自律神経失調症の前に栄養失調で死ぬ」という状況になっていたため、飲み続けた先の効果の程はわからないが、またお薬頂戴してくる予定なので、これで毎夏、死にかけるようなことがなくなればいいと思う。
あと、ヘルパンギーナのウイルスも死に絶えてくれればいいと思う。