【卓球】ゲームセンターでの試合の話【面白い日常】
卓球の試合って、大体体育館とか、せいぜいコミュニティーセンターとかで行われるってイメージがあると思いますが、私もそんなイメージしかありません。
ところが先日、お呼ばれで向かった試合は「ゲームセンター」
場所が不思議なら選手も不思議な試合に参加してきたのです。
「知り合いのゲームセンターのオーナーがミックスダブルス(男女混合)の試合をしているの。良かったら千夜さん夫婦も参加しない?」
森高千里似の別チームのレディースが、GWの試合の時にそんなことを言ってくれた。
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森高千里似の彼女は強い。相方の、ラケットの代わりにドスを懐に携えていそうな男性も強い。
その強い二人が「ゲームセンター」というお遊びのような……というか、まさにお遊び場所でのその試合で、けちょんけちょんにされたという。
そりゃ、色々と面白そうでないかと思い、旦那も私も二つ返事でそのゲームセンターでの試合に参加することになったのだ。
どうやら、ゲームセンターのオーナーが卓球好き……を超えた、卓球野郎で、卓球台を揃えたゲームセンター内で試合を開いていたらしい。
向かった当日、ちらほらと試合会場で観たことあるような見知った顔を見つけつつ、私たち千夜ペアを入れた10組の選手で試合をすることに。
因みに総当たり9試合。
普通の試合より断然試合数多い。
本日永遠の15歳と19歳が合体した年齢になった私たち夫婦が「兄妹参加? え、夫婦なの!? 学生結婚!?!?」と本気で言われてしまうほど年齢層は高かったが、その分熟練された技を披露され、勝てない勝てない。
そんな中、選手として参加しているオーナーが、色々な意味で印象深かった。
年の頃は私の親世代よりちょっと下だろう。
なんというか、私の叔父に「海猿を目指したものの練習が余りにきつく、沿岸から35キロという遠泳をして脱走。その後ラーメン屋の店長→ホストの店長→オカマバーの店長……」と謎の転職を繰り返すロバート・ダウニー・Jr似の人間がいるのだが、それに顔まで似ている。
どう見ても、天才スリ師としてTVに出たことあるんじゃないかと思われるような、器用なラケット裁き。
そして……。
うるさい
口の上手さ(?)も私の叔父に似ており、非常に私のMPが持って行かれる。
「あの子、絶対下回転サーブだすよぉ」
「こっち、絶対こっちに向かって曲げてくるよぉ」
「ほぉらっ!!」
ダメだ、本当にMP(集中力)持って行かれる。
なんという戦法(本格的な試合でやったらバットマナーだから真似しちゃだめよ)。
しかも、そんな心理戦やらずとも、メチャクチャ上手い。
相方の女性もメチャクチャ……いや、相方の女性の方が更に上手いので、心理戦に持ち込まさないで十分なのだが、元が騒がしいタイプなのか、空気が持って行かれる。
もっとも、実際の試合でも空気を自分の物にした者が勝てるので、このオーナーは非常に強い人だったのだろう。
……いや、非常に今も強いと思う。
因みに今回の試合での成績は1勝8敗。
招待してくれた森高千里似&ドス持ってそうな男性ペア選手にのみ唯一の一勝を上げ、トボトボと帰宅したのだった。