試合でクッソ恥ずかしい思いをしてきた話【卓球】
GWド真ん中。
他にやることはないのかよと言われそう……というか、私も言いたくなるのを堪えて、旦那とダブルスの試合に出たのですが、ええ、案の定、色々しでかしてきました。
旦那は左利きで、夫婦揃って卓球をやっていると言われると、さぞかし相性の良いダブルスペアかと思われるのだが、別段そんなことも無い。
私はテンションが上がると暴走し、旦那はミスが連発する。
相方のサーブミス(連発)をスルーして試合を進めて行くには、相当な年輪が必要となり、それは卓球の練習とは別の、精神的な訓練が必要となる。
そんなわけで大して強くもないのだが、この度の試合は勝てる気でいた。
あわよくば3位入賞とか狙っていた。
出場する、チームの面々がなんとなく把握出来ており、「彼らならいけるかも」そう、井の中の蛙になっていたのである。
そんなことを考えているから、朝からハプニングが起こるのである。
卓球の試合というのは、朝会場に着くと30分ほど好きなように練習が出来る時間があるのだが、例に漏れず私と旦那も早めに会場に行って、練習を始めた。
腰を低く落とし、さあ打とう。
そう思った次の瞬間。
自分の尻から「ミリリ……」と奇妙な音がした。
朝一で、ジャージの尻が裂けていた。
なんだこの漫画みたいな展開は。
というか、私は帰りに何を履いていけばいいのか。このクソ短いスコートをはいて街を歩けというのか。
三十路過ぎの極ミニスカート(スコート)なんざ、舞浜駅を外れたところでディズニーコスチュームを身につけている並に恥ずかしいことだぞ。
試合開始前から帰宅の心配をする羽目になった私。
すでに集中力は無い。
だが、時は無情に試合時間を運んでくる。
尻の裂けたジャージを気にしている暇なんてない。
動揺を抑えて試合を進めるも、朝がめっぽう弱く尻が裂けた私と、本番にめっぽう弱く尻の裂けたジャージを押しつけられた夫のペアでは、ゾウにラケット持たせた方がまだよい試合ができるというもの。
しかも、本日の試合に勝てると思っていた一番の要因、「実力的・年齢的に同じくらいの人が来る」という企みも、リーグに一組、20代前半のガチペアがいたためあっという間に崩壊。
仲良くお昼ご飯のおにぎりを食べさせ合っているそのペアに「末永く爆発しろ」と心の中でうどんこ坊やのことを思い浮かべている間に、あっという間に彼らと対峙することになる。
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強い。
安定して強い。
旦那のようなしみったれたサーブミスすることもなく。
私のように、打ちにいって失敗することもなく。
1セット目を様子見でこちらにくれた後は、サクサク点数を入れていく。
これはダメだな。
そう思った私は、いっそかっこつけることにした。
「楽しもうぜぇ」
そんなカッコイイ台詞を隣でウサビッチのプーチンのようにプルプルしている夫に吐きつけた次の瞬間。
あっけなく打ち抜かれて終わった。
なにこの、人生の縮図。
結局のところ、試合は2勝4敗。
ブービー賞の「海苔」すらもらえず、尻に穴の開いたジャージを夫に叩きつけ、5月の試合は終わったのだった。
なにこの、人生の縮図。