あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

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プラネタリウムを観よう【きぼーるに行ってきた】話

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去年の話だが、千葉中央駅より徒歩5分ほどのところにある、Qiball(きぼーる)という、科学館へ行ってきた。

目的はプラネタリウムを見ることだったのだが、そこは時間を誤るととんでもないことに巻き込まれるという、魔境の地だったのだ……。



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平日、たまたま休みのとれた旦那と、かねてから連れて行きたかったきぼーるへと行くことになった。

私は以前一度、猫背先輩と行ったことがあったのだが、

 

絶対カップルばっかりで、俺一人で行ったら『うっわ、キモイマンが一人で来てる』とか言われて、いたたまれなくなるに違いないから、一緒に来てくれ

 







と懇願され、行ったはいいが、カップルどころか「人っ子一人いない」状態で、かなりハッスルして、当時流行していた「はやぶさ」のプラネタリウムもそこそこに、遊びまくった楽しい記憶があったのだ。

だが、別に血のつながらない兄とエンジョイしたところで、思い出話としてはイマイチだ。

というわけで、旦那を引き連れて行ったのだが。

 

小学校の校外学習とかち合ってしまったのだ。

 

いや、仕方ないよ。向こうだって義務教育というお仕事をしているわけだし、元々子供や家族づれのための学びの場なんですから。

だが、野猿のように走り回る子供。いつまでたっても(割り込まれて)回ってこない順番、平気で同じ学習ゾーンで遊び続ける保護者。ベンチに倒れ込んで寝ている父親

 

ここは修羅の国か。

 

プラネタリウムに入ることはおろか、時間つぶしすらできない状態となり、しばらく「昔のおもちゃコーナー」でけん玉とベイゴマを弄って放心していたが、このままじゃどうしようもないと、一時退館のスタンプをしてもらい、スターバックスという聖地へと向かった。

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昔懐かしのおもちゃ。あまりに昔過ぎて、懐かしいどころか知らないものまであった

時を過ごすこと1~2時間。 夕刻迫る時間となり、「もう大丈夫だろう」と戻ったきぼーるには、数名の家族づれと、カップルたちが残るのみ。 なんだこの「別の惑星に降り立った」気分は。

初々しいカップルが「これ、なんだろぉ」「ん~、ほらここ押えてみてよ」「わぁ! すごい●●君☆」なんて、十年後には絶対交わすことのないような言葉で乳繰り合っているのを尻目に、野猿たちから解放されたきぼーるで、私たちが猿と化した。

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チカチカ光る明かりの前で、高速で頭を振る夫


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遠心力で身体が勝手に動いていくのを楽しむ夫


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教習所のドライブシュミレーターの縮小版で遊ぶ夫


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エンジンの仕組みについて、ドヤ顔でうんちくる夫。
因みに彼は文系だ。(私は理系出身)


猿の惑星から脱出した霊長類は、結局猿だったということがよくわかる。

童心に帰って楽しめるのがきぼーるの良いところだ。
因みに、竜巻起こし気のような機会に入ることができるのだが、そこで息を吸うと全力で咽るということはここに書いておこう。

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そして、遠近感覚がなくなる部屋があったりするが、すんげー面白い感覚が楽しめるのだが、畳が臭い……ということも、ここに付け加えておく。

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因みにプラネタリウムは、相当きれいで、緩やかな男性のボイスが眠気をさそい、ロマンもヘッタクレもない旦那は後半爆睡していたという結果に落ち着いたが、今さらそんなことに失望するほどの希望も持ち合わせていないので、先ほどの初々しいカップルに十年後の未来を見せつけて、本日は終了とする。

というわけで、プラネタリウム&科学館の「きぼーる」

子供はもちろん、大人でも野猿になれる楽しさがあるので、かなりのおすすめポイントである。

だが、もしあなたが「自分は大人だ」と自覚しているようならば、「夕方以降」に行くことをお勧めしよう。

夕方に行ったところで、十分回り切れる広さだし、何より、ここが猿の惑星になっている場合があるからだ。

万が一、猿の惑星に迷い込んだ場合は、一時退館を係りの人にお願いし、スタンプを押してもらい、近くのスタバでもターリーズでもいい、焦がした豆を飲ませてくれるような店に逃げ込み、頃合いをみて戻った方が良いであろう。

まだ進化の途中にある我々では、猿の惑星の猿に敵うわけがないのだから……。

Qiball[きぼーる]