あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

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【同人ゲーム】外注するときの注意点【商業でも】

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人に「●●を作ってください」と依頼をかけることを外注と呼ぶのだが、

そこには金銭のやりとり、ないし、サービスのやりとりが生じ、それを人は「仕事」と呼ぶ。

だが、人間なので「初めて」のこともあり、また人間なので、依頼を受ける側が「???」となることもある。

というわけで、今回は多くを外注「受ける側」となる私が、依頼をかける際の注意点……というか、お願いを書いてみようと思う。

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発注の際のマナー

イラスト・文章どちらにせよ共通することなのだが、

「納期」

「金額」

「分量」

「内容」

この4つと、若干のコミュニケーション能力が絶対必要となる。

 

納期

まず「納期」なのだが、これは仕事を受ける側の納期でもあり、「発注する側」の納期でもある。

つまり、その納期に間に合うように「資料」等を渡さないと行けないのである。

私の経験であったのが「○月○日までの納期ということで」と言われ、仕事に必要な資料が○日まで届かず、結局納期を延ばさざるを得なかったという事件だ。

この場合、○日までクリエイター側は仕事を入れずに動けるように待っているということを忘れないでほしい。つまり、その間できた仕事、入ったはずの収入が発注側の遅延で手に入れることができなくなったということだ。

その保証。できないというのならば、依頼の相談をする時点で、すべての資料を渡せるようにしておこう。

 

金額

そして、「金額」。一番トラブリューになりやすい。

当たり前のことなのだが、もし自分が就活をしているとして、「いくらもらえるかわからないような会社に面接行くか?」ということを聞いてみたい。

多くは「NO」というはずだろうが、いざ発注側になると金額をいくらになるか、なかなか言わないことが多い。特に企業。

多少面倒な仕事でも金額が多ければやるし、10枚描いて500円のような仕事なら絶対に受けない。

「うちはまずやる気を見たい」という黒い会社がいたらこう言ってやれ「会ったこともない人間の依頼に対してやる気を起こさせるのは、金だ」と。

あと、私の中の基準なのだが、3万以上の金銭のやりとりが生じる場合は、契約書を結んだ方がいいと思う。もし相手が個人や同人なら、逃げられないように連絡先の交換や、半額でも先払いにしてもらうことだ。

当然、受ける側は絶対に逃げないこと前提だが。

 

分量と内容

次に「分量」と「内容」

「シナリオ書けます」と言っても、「ホラーは苦手」「恋愛なら書ける」など人によっていろいろある。
また、「ある程度の編集作業できます」と言っても、その人がインデザインを使えない可能性もあるので、「できますか?」とだけ突然質問するのはやめよう。(←実際あった)

分量もしかり、仕事を抱えている場合もあったり、1日3000字が限界の人だっている。

なので、突然メールして「今月末までに本1冊(60ページ以上)書いてもらえませんか? 締め切り延ばせません」とか、一方的に送ると、「無理です」としか言いようがないので、注意しよう。

 

一番大切な意外なもの

そして、なにげに大事「コミュニケーション能力

せめて「はじめまして」と「よろしくお願いいたします」は言えるようになりましょう。

学生で依頼をかけたい人は、まずビジネスマナーをグーグル先生に聞いて軽くでいいからしらべてからにしよう。

突然、「書ぃてほしぃんですけど、っぃでにラインも交換してくれませんかぁ?」なんてメールが来た場合、出会い系のサクラと判断し、0.1秒でゴミ箱に捨てられるであろう。

 

 

相手は、生身の人間である。

好きなことをやってお金を得ようとしているように見えるかもしれないが、その好きなこととは「誰かの書いてほしい(描いてほしい)ものを作ることではなく、自分のつくりたいものをつくることだ」と理解した上で、「仕事」として依頼をかけると双方にとっても気持ちよくやりとりができる……と、そう思う。

 

 

ええ、とくに企業様相手でのやりとりでは本当にそう言いたいですよ。

もちろん仕事を受ける側も、最低限のマナーと最高の技術を身につけておくことが基本だと思っているので、私は毎日四苦八苦して過ごしている。