あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

あっちこっち飛び猫は移転しました。

犬の耳血腫とはなんぞや?

ある朝起きたら、犬の耳にでっかい。
そう、それこそ「ほおずき」のような風船ができていた。

それが耳血腫だった。

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耳血腫とは?

耳血腫というのは、耳の皮膚の中で内出血がおこり、そこがぷっくりと腫れてしまう病気(ケガ?)。

耳というのは皮膚と皮膚が合わさってできているので、そこに血が溜まると軟骨がはがれ、まるで、ほおずきみたいにその場所がぷっくりとふくれるのだ。

人間で言う「餃子耳」がそれ。

柔道とかレスリングとか「耳が床にこすれる」競技をやってる人に多く見られる症状で、犬の耳血腫と同じ、耳の軟骨がこすれて折れたり、はがれたりして耳が変形してしまうものだったりする。 f:id:kawashimachiyo:20160401122900j:plain

グーグルで画像検索するとボロボロ出てきます。真ん中の赤子は不明。

原因

原因は外耳炎とかアレルギーとか色々。

つまり耳をひっかいたり、パタパタしたことにより二次的に起こる症状なのだ。

例に漏れず、我が家のモカチーニ犬がある朝耳血腫になった前日、何が気になったのか、結構パタパタと耳を振っていたのだ。

ただし、外耳炎にもノミやダニなどにつかれた様子もなく、原因自体は未だに不明。

 

治療法

①血を注射で抜く

これは、一時的なもので、またすぐに血が溜まってくるので、圧着したり抗生剤を打ったりします。メリットはすぐにすっきりできること。デメリットは再発しやすく、包帯を嫌がる子は難しい。

 

②切開

そのままの意味で、切開して血を抜きます。これは再発を繰り返す子や膿が溜まって、炎症が激しい場合なんかにやる方法らしい。他に、穴開けパンチのようなもので、患部にバンバン穴を開けて血をためないようにする方法もあるらしいが、いずれもお尻がもぞもぞする上に、犬の負担が大きい。

 

③自然治癒に任せる

これは、うちがとった方法だが、病院に行かない……とか、そういった意味ではない。

インターフェロンを患部に注射し、自然治癒力を思いっきり高め、出た血を再び体が吸収してくれるまで待つのだ。

待つ間、同じ場所をひっかいたり、耳パタパタ攻撃を食らうと元のあくみになるのでカラーや包帯なんかで保護する必要性があり、犬の負担は少ないが、飼い主の精神的負担の大きい方法。

あと、インターフェロンが1本5000円くらいと、お財布的負担も大きい方法。

 

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フリーダムなモカチーニ犬は、エリザベスカラーで動きが静止し、トイレにも行かなくなる。

結局のところ、翌日には耳の腫れも大きく引き、1週間後には完全に治っていたのでインターフェロンの威力を改めて痛感させられた。あと、値段も(結局締めに2本目を打ったので)

 

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エリザベブカラーを嫌がる子には包帯を……しても嫌がります。

予後

 

うちはすぐに病院連れて行ったからよかったのと、外耳炎などが原因ではないので、再発が防げられたのがよかったため、あっさり1週間後には血の塊はなくなっていた。

だが、一度膨らんだ場所は皮が余りちょっとクシャクシャ……となっているが、耳の中だし、芸能犬になるわけでもなく、本犬も飼い主も気にしていない。

見た目がヤバイので大きな病気かと焦るが、安心してください、死ぬような病気じゃないですよ

ただ、放置しておくと、悪化して膿が溜まり、それが脳に行く可能性も高いので、「自然治癒できる」と素人が勝手に判断せずに、さっさと病院へ連れて行ってあげましょう。

インターフェロンあっての、1週間での治癒だったのだから。

 

犬の笑顔を守るのは、飼い主のあなたです。
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