ゲームを作ってみて私なりに思ったこと
タイトルからしてコラム臭ぇ感じがしますが、その通りです。
あ、でも「同人とかしたことないので、素材の契約とかどうなってるのん?」的な質問を受けたりもしたので、ちょこっとだけその辺にも触れて、情報を提供出来たらなと、珍しく人のためになることを考えてる内容を書くつもりです。
先日ようやくコツコツ作っていたゲーム【Luge】が出来上がり、紆余曲折経てようやく販売へとこぎつけました。
よく巷で「ゲームを作りたいという人間は山盛りいるが、実際動く人は5割。そこから完成までこぎつけて、販売・配信に至るのは大体3割。
んでもって、そこから飯食ってけるだけ売り上げ伸ばせるのは、販売に至った3割の内の1~2割」的なことを見かけるのですが、
たぶん本当ですね。
私が企画したのも、元々は旦那が夢破れ人で「ゲームクリエイターになりたかった……」と、朝6時に起きて、夜11時に帰宅する生活をしている姿を見て、じゃあ作らせてあげようと企画、シナリオを作成し、キミはスクリプトを作ればいいだけだよとお膳立てをしたのですが、
あっさり途中で飽きらめやがりました。
平家が栄えて、源氏に敗れるよりもあきらめが早いです。
他にも、歌は元々身内に頼んでいたのですが、多忙につき結局は流れ、募集をかけてMenoさんに挙手していただいてもらったり、イラストは私がやる予定ではなかったのですが、やっぱり絵師さんが忙しくなり、「えぇ~い、私が描いた方が早えっ!!」と思い、手ぇ震わせながら描いたりと。
5回くらい心折れてます。
んでもって、結局思ったところは
「自分でできるところは出来る限り自分でやる」
「人に頼むときは、やる気のある人に頼むべしだが、途中で飽きられたり多忙で流れたりする可能性が高いので、若干人を見る目を養っておくべし」
「素材サイト・ビルダー・クリエイターズサイトはありがたく使わせてもらうべし」
という事でした。
幸いライティングが本職なので、シナリオを書くことは出来るし、稚拙ながらもイラストを描くこともできるのでどうにかなりましたが、「俺、企画しかできねえよ」という方は……覚悟しておいた方がいいと思います。
クリエイターの多くは……お金だけでどうにかできる人が少ないかと……。
同人レベルでは契約書のやり取りなんてないため、本気でメールの文面や、HPの有り無し、活動しているかどうかで相手様がどのような方を見極めて……とな るため、少々怖い部分がありますが、先方も不払いなんてあるかもしれないと不安だってあるでしょうから、先にある程度HPとかは作っておいた方がいいかも しれませんね。
そうそう、聞かれたことですが、買った素材の利用範囲ですがゲームの他に使いたかったら、「○○として使うけどいい?」と一言断りなり、前もって聞くなりした方がいいと思います。「ゲーム内や宣伝はOKだけど、サントラとして売るのはNG」とか人それぞれなので、お金を払っているので全てOKではないのが、著作の利用の難しいところですが、お互い気持ちよく作品を売るためのちょっとした気遣いだと思えば^^;
でもって、私の場合、音楽はまるっきりダメだったため、依頼してcrymson Bootsさんに頼んだり、Menoさんに歌ってもらったりしましたが、もしいなかったら、ジャイアンすら泣いて黙るような私の歌声が響くところでした。
↑↑主題歌フルバージョンですよ↑↑
因みに、「魔王魂」さんは無料でゲームなどに使える音楽を提供しているので、非常にありがたかったです。
あと、私はスプリクトとか「なにそれ美味いの?」状態だったので、本気で困っていたんですが、ティラノビルダーというスクリプトを知らなくても直感的にゲームが作れるアプリがあるので、意外とどうにかなりました。ええ、中の人に泣きついたりもしましたけど。
他にも背景は素材を買ったり、無料素材を使ったりとかでどうにかなりますし、物によっては立ち絵とかも今は素材としてあったりするので、同人ゲームを初めて作る……という方は、そうやって手軽なところから素材を集めて、感謝しながら作ると心が5回も折れずに済むかもしれません。
素材系に関しては、【Luge】公式サイトに載せているので、興味のある方はそちらから見てみてください。
そんなこんなで、情熱とキャラ愛だけでどうにか踏ん張って作成できましたが、人間どうしてもできないこととかもあります。私の場合ADHDで「何度見直してもバグを見つけられない」という、ある種脳みその病気を持っているため(本当は病気じゃないよ)、誤字脱字やバグといった最後の詰だけは他の人に任せると良いかと。
それでも、ゲームにあまり詳しくない人やPC馴れしていない人に任せると、販売後にバグ発見して、「切腹!? これ、切腹しないといけないかな!?」と思うほど焦ったりするので、お気をつけてください。
いずれにしろ、ゲーム作りは大変で、素材を揃え切って、スクリプトも完成!! と思っても最終確認でバグったり、とんとん拍子にはいかないものです。
そんなときは、先人のサイトを見たり励ましてもらった時の言葉を思い返しつつ、頑張るといいと思います。
私の場合、ひよんなことで知り合いになった【DAGGER】の中の方に背中を押してもらったので頑張れたところが大きいです。あ、因みに【DAGGER】は切なくて、ラノベを絵で読んでいるような感覚のゲームでお勧めですよ。
と、色々書きましたが、何より必要なのは自分自身の「情熱」と「忍耐」なので、私の旦那のようにホトトギスが鳴くまで待てずに諦めたり、飽きたりしないよう、これからゲームを作り方には頑張ってもらえたらと。
小さな箱の中のものですが、世界を作ることは本当に楽しいことなので……ね。
例え、それが狂気に満ち溢れたホラーであっても……。ふふふ。
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