あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

あっちこっち飛び猫は移転しました。

試合でヨーダと対峙してきた話【卓球】

三十路過ぎてから始めた卓球で、またまた試合へ行ってきましたよ。

年に一度のランク別の試合。

今年もまた、ばあばにまみれてきました。

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一番下の女性だけのランキング。
1リーグ5~6人でバトルをして、1位2位が賞品をもらえるのですが、どうして毎年私は平均年齢6~70代のチームに入れられてしまうのだろうか。
他にも同じくらいの世代の女性がいるというのにだ。


というわけで、今年もいじられた。
小学生の子から「おばちゃん」と言われてもなんとも思わなくなるこの私が、そのリーグへ行くと「小娘」扱いですよ。

「あんた、うちの息子(娘)より若いじゃない!!」
「なんで、こんなチームに入ってきたのよっ」
「ちょっと係員!! この子、もっと若い子がいるチームへ入れてあげて!!」

と、しこたまチネられる。

しかも、今年は妙に虫が多く、試合中どころか、体育館内の移動で何匹ものクソデカイ玉虫を踏んでしまった。
というか、バンバンバンバンスマッシュのたびに足を踏むようなこの会場に飛び込んでくるとは、生まれ変わってスカラベにでもなりたいのだろうか、この玉虫共は。

いつもなら虫を踏んだと大騒ぎする私だが、初戦で勝ちを得た癖に小指を台の足に思いっきりぶつけ、割れた爪から出血していたこの状態で何を構う事があるだろうか。
どうにか平均年齢60後半の奥様方と打ち解けるために、必死に人見知りの鍵を外す私。

途中、「ねえ、その短いスカート(スコート)の中って、何かパンツでもあるの?」と聞かれ、「はい!! スパッツが一緒になっています!!」とスコートをめくり笑いをとるという、社畜芸を披露する

旦那や監督、そのほかのみんなは別会場だったりで、互いに顔を合わせることもなく、試合の前に孤独と戦う過酷な環境に置かれる私。
でもいい、この試合で勝てればもっと上のランクに行って…………。

そう思っていたのに。

同じリーグにヨーダがいた。

 

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「まぁまぁ、孫みたいな娘さんと戦えるなんて、ラッキーだわぁ。お手柔らかにねぇ」 と、優しく微笑む彼女。
足が痛いのか、台のふちに手をかけ(本当は違反)、私のサーブを待っている。 ちょっとやりにくいな……と思いつつも、手加減ができるほど上手くはないので、思いっきり回転をかけたバックサーブ(右利きのバック側に行くサーブね)を出した瞬間、老婆の手が台から離れた。

 

 

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さすがに足の動きは控えめなものの、ジョジョの如く上半身を逸らせ、ニコニコ笑いながら的確な球を返してくる。

「え? え?」 と思っている間に、一番弱いミドルの長い球を喰らいあっという間に1セットを取られてしまった。

コートチェンジする際に、彼女は私をニヤリと見やり言った。


「あんた、ミドルのロングが弱いね」

その後も、絶妙なコントロールで「そ、そこ!?」みたいなところに球を落とされ、あっけなくボロ負け。
「若い時と違って、パワーで勝てない分、私らの世代はテクでカバーしてるのよ。スマッシュで勝負したければ、上のランク行った方がいいわよ」とカッコイイアドバイスをくださるヨーダ

スマッシュで勝負も何も、メンタル面ですでに負けた私は集中力が完全になくなり。
「暑い、帰りたい、スカラベが飛んできた、腹減った」の脳内リピート。


結局金払って負けて帰ってきましたとさ。

 

教訓

亀の甲より年の劫

 

 

 

※画像:原寸画像検索より

 

 

 

本日のおすすめの一品

 

 

夏の運動は500mLのスポドリのペットボトルごときでは足りないので、2Lのミネラルウォーターのペットに、これを突っ込んでシャカシャカして持って行きます。

値段的にもお得よ。