【偽物飯】ほぼカニ・ほぼホタテ・豚肉みたいな【食レポ】
別にパチモンが好きなわけではない。
まぁ、カニカマとカニが同じ値段だったらカニを選ぶが、時によってはカニカマを選ぶかな程度の人間である。
そんな私が先日スーパーでこんなものを見つけてしまった。
ほぼカニ
「カニではありません」という表記も私の腹筋を鷲掴みにして止まない。
しかも250円くらいとお手頃価格。
これはもう買うしかないだろと、夕飯に出してみたところ……。
確かにカニっぽくて美味い。
舌触りとか、歯ざわりはカニだ。あと、タレもカニについてくる酢そのものだ。
噛み込んで抜ける風味が「あ……白身魚……」ということを伝えてくるが、ビールの2~3杯も飲めば「カニですよ」と言ったら騙される者も出てくるであろう。
旦那が、「これはカニじゃないだろー」と言っていたが、「ほぼカニ」なのだ。当たり前なことを言うんではないと一笑。
そんな面白アイテムを食した数日後……。
ほぼホタテ
ほぼホタテを発見した。
この会社は私を倒しにかかっているのであろうか。
「ホタテではありません」という文言に、いっそ面白くなって再び購入。
今回は、バターで焼いて醤油を垂らしていただくことに。
ほぼホタテや……。
先日のほぼカニよりも、もっとより一層本物感がある。
恐らくバター焼きにして、醤油を垂らしているので、白身魚の風味が消されているということもあるのだが、そう考えると触感さえ似ていれば、キノコをホタテと偽って出すことも可能ではないかと思えてくる。
人間の味覚というものは面白いものだ。
因みに、このほぼホタテ、ほぼカニとは違う繊維(?)になっていて、結構しっかりとした触感が楽しめる。
豚肉みたいな
あまりに偽物飯に面白くなってきたので、近くの道の駅で肉っぽいものを買ってくることにした。
長い名前が面倒だが、要約すると「豚肉みたいな」
だんだんとネーミングセンスが適当になっているのが気にならなくもないが、ここのメーカーは「鶏肉みたいな 肉らしい豆な嫁」等、コピーライター泣かせな品物が多々あるので、気にしてはだめだ。
こちらはぬるま湯に30分ほど浸してから、生姜焼き的な感じで焼くとのこと。
早速浸してみるが、柔らかくなった以外に特に変わりがない。
因みに、柔らかくなってもあまり量が変わらないが、やっぱり増えるは増えるので注意した方がいい。
見た目的には豚肉になった「豚肉みたいな」ものを生姜と醤油とみりんで炒めて……「豚肉みたいな生姜焼き」の完成。
水を絞った物の思ったよりも味の染み込みが悪いので、味付けは濃い目の方が合う感じがする。
そして食べてみた感想だが…………。
豚肉じゃないね。
もそもそしており、喉にどうしても引っかかってしまう上に、大豆の主張がやや激しい。
いつもはしないのだが、マヨネーズを添加して食べてみたところ「あ、美味いかも……」と思えたので、やはり油分は必要なのであろう。
胆嚢にポリープのある私だが、二郎ラーメンを食うなどしなければたいして問題はないので、日常生活において「豚肉っぽい」ものを食うこともなかろう。
まだ半分以上も残っているこいつをどう処分していくかが今後の課題だが、日持ちもするし、まぁ確かに「豚肉っぽい」ので非常食として取っておくのもアリだろう。
というわけで、豚肉っぽいのは不発に終わったが、ほぼカニとほぼホタテはおいしくいただけることが分かった。
いずれ訪れるかもしれない食糧難の時の代替品として、リストUPしておきたいが、今回の一番のメインは。
この写真に載っている「ドルトムンダー」を見た旦那が
「ドルトムンダー。だれとのむんだー。おれとのむんだー」
と言ったことであろう。
彼も年を取ったものである。
今回の品目。