あっちこっち飛び猫

小説を書いたりゲームを作ったり、たぶんマルチクリエイター。お仕事も募集中。

あっちこっち飛び猫は移転しました。

お散歩よもや話

 

ワンワンを飼うと、どうしても散歩に出るようになる。

そして、そこまで田舎ではないはずだけど、タヌキに首輪を付けて散歩させているおっさんがいるようなこの土地では、色々と面白いものと遭遇する。

※ただし幽霊は除く※

そんな、ちょっと面白いものと遭遇したよもや話。

 

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ハクビシン

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いきなり大物登場。

このイタチ的な生き物、うちの前にも表れる。

猫の餌食ってたりする。

「ンガー、ンガガーっ」と、存外に可愛くのない鳴き声で、顔も別段可愛いとは思えないのだが、どこか愛嬌がある。

因みにこの写真を撮ったときは、ンガンガ言いながら♂と♀が「くずれほんず」乳繰り合っており、見せつけられてしまいました。

外来種らしいのだが、どんな菌を持っているかわかりゃしないので見かけたら遠くから見つめるだけにしましょう。

 

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ガマガエル

ブッサイクな可愛いカエル。

ボコボコのイボが付いてて、ビジュアルからしてモテない系だが、夏になるとそこらの地面から湧き出てくる。

犬が引くくらいでかいやつもいる。

因みに旦那の田舎に行くと、外灯も何もない真っ暗な田んぼのあぜ道で、漬物石サイズのカエルがアホの様に突っ立てるため、煎餅となって秋口には土と同化している。

幸い私は生きているモノも死んでいるモノも轢いたことはないが、近所の田んぼと山の間のあぜ道を走るとタイヤの下から「クチャコリクチャコリクチャコリ」という音が響いてくるというホラーみたいな話も聞いたことがある。

 

というわけで、基本的に道路の真ん中にいる奴は、見つけると犬のう○こ用の袋でもって避難してあげている。

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というか、逃げろよオマエラ……。

 

 

セミ

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夏は夜。

日中は暑くて散歩どころではないので、夜も更けてから散歩に行くのだが、夏の夜は蝉の脱皮が見られるのがよい。

まれに、まだ羽化前のかりんとうに手足が付いたようなセミの幼虫が、ヨチヨチ樹に向かって歩いているのに遭遇することもある。

因みに、こいつらはまだ光に弱いので、見つけてもフラッシュをたかずに写真を撮りましょう。

そして、羽化する姿に感動して30分くらい「がんばれ……がんばれ……」と応援していると、11か所くらい蚊に刺されるので、それも注意しましょう。

 

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カブトムシ

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一瞬、すげー装甲の厚いゴキブリが道端に倒れていると思った。

だが、ひっくり返ってバタバタしているザマが何とも言えず愚鈍で、これはIQ150のゴキブリではないとわかる。

どうやら、カブトムシの雌だったようだ。

角がないのでよくわからなかったが、確かにこれはカブトムシだ。

角がなければカブトムシもゴキブリだよ、とよく言うが、ゴキブリこそもっとゆっくり動いて、生ごみではなく樹の蜜でも啜っていれば、もう少し丁寧な扱いをされるのではないであろうか。

そしてゴキブリとは違い、少々頭が足りないカブトムシは、公園なんかの街灯に吸い寄せられ、頭を強打し、ひっくり返って起き上がれなくなるらしい。

生まれつき口がなくて生きられないカゲロウよりも、生まれつき頭が足りなくてドジで生きられない分、より一層儚さを感じるね。

というわけで、見つけたら指を差し伸べて空へと返してあげましょう。

 

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また街灯に吸い寄せられていくんだけどね……。

 

 

 

ハムスター

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どうして、ハムスターを飼おうと思ったのかというよりも、どうしてハムスターを散歩させようと思ったのか。

そっちの方が不思議で仕方がないが、夜の11時頃に散歩に出ると、ハムスターを散歩させている老女に出会う。

深夜にウサギを散歩させている若いカップルは見たことあるのだが、まさかハムスターまでとは思わなかった。

暗がりの向こうから、虫取り網を地に這わせ、白いネズミの方向を変えながら歩く老女の姿は初めて見る者のド肝を抜く。

うちの犬もドン引きしていた。

因みにこのハムスターが志村という名前かどうかはわからないが、見るたびに「後ろー!」と言いたくなってくる。

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森鴎外

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小学校の校門の前に置かれていた森鴎外のプリクラ。

 

あまりにシュールで、出会うヒトシリーズの挿絵に使えるんじゃないかと思ったほどだが、よく考えたら森鴎外のプリクラなだけなわけで。

でも、深夜にこの光景を見ると結構怖いよ?

 

 

 

 

 

というわけで、散歩をするようになるといろいろと面白いものを見つけることができる。

日ごろ引きこもってPCと向き合うのが仕事の人でも、犬を飼っていなくても、たまには外に出ることをお勧めする。

 

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