【日記】大会に出た時の話【卓球】
数年前の夏でした。
血圧が下30/上60という仮死状態のような数値をたたき出し、それに伴う頭痛吐き気めまい胃痛その他諸々「死なないけど死ぬかもしれないくらい辛い」という病状に見舞われた私は、病院でこう言われました。
病的な運動不足
生まれつき肺胞が人様の3分の2ほどしかない上に、心臓も人様の3分の2ほどの大きさしかないくせに態度と図体だけは人の3倍大きい私が、PCの前に座るか、食卓の前に座るか、犬と猫の前で土下座するしかしていない生活をしていれば、そりゃ血圧も下がって具合悪くもなるだろう。
スモールハート症候群と言われる病気……ではないが、そんな病状の特効薬は「運動」
そういえば、グレートデンなどの大型犬は、代謝が日常生活では追いつかなくなるので、定期的な運動が必要になるそうだ。
犬でもそうなんだから、人間だって運動が必要であろう。もともとマンモス追いかけていたDNAが組み込まれているわけだし。
というわけで、無理せず心肺機能を高めて筋力上げて血圧も上げろと、年取ったブルースリーみたいな医師に言われ、旦那とやり始めたのが卓球。
それから数年。
今じゃ、週3回お仕事のごとく卓球場へ通い、揚句に大会にでるようなハマりっぷりをみせてしまいました。
そんなわけで、去年大会に初出場したわけですが、そこではランク別で男女混合で試合が行われるというちょっと珍しい形の大会。
当然私は一番下のランクで出場したわけですが、一番下のランクは女性だけのランク。
旦那や監督なんかとは当然当たらず、私は平均年齢60歳の大奥様たちに囲まれて試合をすることになってしまった。
(ちなみに、旦那の姉もこの日出場していたのだが、中学高校と卓球部だったわりに本番に弱い義理姉は、見知らぬおばさんたちから「あんた初心者でしょ?」と言われていました)
「あんたいくつ?」
「まぁー、娘より若いじゃない」
「孫ね、孫」
「飴食べる?」
「ほら、がんばって!!」
そんなことを言われ、飴までもらい、養老院に迷い込んだ小学生みたいな気分になる私。
向こうの台では、運命のいたずらで監督と同じリーグに入れられた旦那が、師弟対決に燃えている。
一方私は、変わらず大奥様たちに囲まれて。
「まぁー、若いっていいわねぇ。そんな短いスコート履けるんですものね」
「若いと足が太くていいわぁ」
「本当、足太いわぁ」
この状況下で勝てるかぁぁ!!
亀の甲より年の功とはよく言ったもので、精神戦において若輩者の私が勝てるわけもなく、足が太いという事実だけを突きつけられ戦いの厳しさを背負って帰ったのだった。
因みに旦那は師弟対決に勝利し、ニコニコでランク抜けのタオルを持って帰ってきていたのだった。
また、お手合わせお願いします。大奥様方。