あっちこっち飛び猫

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手打ちそば作り体験に行ってきました【房総いすみの里山「岬そば工房」】

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2015年のGW。

毎度毎度よくわからない体験に、自ら望んで飛び込んでいく私とその仲間たちですが、今回は「手打ちそばを作ってみたい」というボスの一声で、いすみにあるそば工房で手打ちそば体験してきました。

 






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グーグル先生に「手打ちそば体験してみたいんだけどん?」と検索すると、すぐに出てくるのがこの「いすみ体験プラン」の「岬そば工房」

調べれば「おとな少年のアソビ百科」等のTVにも出演しているようで、もうここしかないと即座にネット予約。

お値段も2500円(2015年現在)と気楽に申し込めるお値段。

 

当日は、なんやかんやと監督の車に全員便乗させてもらい、監督という立場も最年長という立場も全て無礼講でこのそば工房へ向かう。

 

だが、途中で事件発生。

 

 

 

 

写真を取るための一眼レフにメモリーカードが入っていない。

 

 

 

 

もはや、高級な邪魔物と化したカメラを監督の車に置き、苦笑しながら「岬そば工房へ」

途中、うどんこ坊やがネタのつもりかボーカロイドの飲料水を買って見せてきたが、もう、面白くもなんともない。

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あーあー、レン君はかわいいよ! 知っているよ!

 

 

今回写真が異様に少ないのはこういった事件があったということで……。

 

「岬そば工房」は先生が個人宅に離れ(庵)を作って、そばつくりを教えている工房で、普通に車で行くとスルーしそうになるので注意が必要だ。

ちなみにこの日はこどもの日だったのか、20メートルほどの竿に7匹のドでかい鯉のぼりが泳いでおり、よい目印になったので間違えることはなかったが、この時点で格の違いを見せつけられた気がしなくもない。

 

時間は13時から。

持ち物はエプロンと三角巾ということで、桐の香りの良い工房で、小学校の時の調理実習を思い出す中年4人組。

 

初めに先生のデモンストレーションがあるのだが、この時点で見ている限り「はは、意外といけるんじゃん?」と思えてくるから怖い。

この先生、上野のやぶそばというところで修業を積み、4段所持者とのことだったが、私も包丁を持って20年の主婦なんで、負けるわけがないとルンルンで自分の台で挑戦。

 

ちなみに、携帯で写真撮ればいいじゃん……という突っ込みも来そうだが、粉ものを扱っているせいで、スマホのボタンも扱えるわけなく、作業前に撮ったのはワクワクしている監督の姿1枚きりだった。

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監督、もはやゲームに出てくる屠殺人みたいな体型に……

 

 

さて、自分でそばつくりを体験した結論から言わせていただくと、、、

 

 

あれは素人が作るもんじゃねえ。

 

 

 

粉を混ぜて(素人が作るとパッサパッサになるので、通常二八蕎麦のところを、三七蕎麦にして作る)、

水を調節しつつ練る(素人が作ると時間がかかるので通常より少し多めに入れている)

この2点の時点で素人仕様にしているにもかかわらず、蕎麦の形にするために平たく伸ばした時には表面がカッサカサに乾いているというていたらく。

隣りでは旦那のそばが麺棒によってしわしわになり、隣ではうどんこ坊やのそばに穴が開く。

先生、オペに呼ばれまくっててんやわんや。

 

 

さらには麺を包丁で切る、あの作業。

私が一番楽しみにしていたあの作業。

それが一番難しく、切れば切るほど麺が太くなっていくという謎。

 

人間性が表れるのか、いの一番にきしめんのようなそばが出来上がった私は、手を拭いてようやくみんなのことをカメラに収める。

 

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左奥に見える麺棒は、安いので1本3万。高いのだと20万位するらしい

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お高い麺棒を眺め、己の給料を思い比べるうどんこ坊や

 

みんなも、この薄く伸ばした麺を切る作業で苦戦。

というか、その前からかなり苦戦しているのだが、本当に細く切れない。

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左利きの人には左利き用の包丁用意されてます

 

 

そんなわけで、出来上がった私のそばがこちら

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きしめんではない

 

茹で上がったものを見て、発した言葉は「太てぇっ!?」

 

先生曰く「もはや採点不能」のできらしいが、とりあえず私は楽しいらしい。

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きしめんでも作るのが醍醐味

 

 

 

というか、ほかのみんなも似たり寄ったりの出来栄えだ。

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このざるのどれをそば屋で出されても、私だったら「客なめてんのかっ!!」と怒るであろう。

 

 

唯一、監督のそばだけは太さがそろっており、年の功を感じる。

 

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フルーツやお漬け物は奥様の心意気

 

なにより、顔を消してしまうのがもったいないくらい、いい笑顔の監督。

 

出来上がったブッサイクなそばを食べてみたところ、こんな不細工にもかかわらず、めちゃくちゃ美味しい。

出された漬物や、フルーツやデザートもめちゃくちゃ美味しくて、本当に2500円で元が取れているのか、余計な心配をしてしまう程。

 

美味しい美味しいと食べていたところに、先生の見本のお蕎麦が登場。

 

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見た目がまず違う

 

 

見た目からして違うこの先生のそば。

 

試食してみて、今まで美味しい美味しいと食べていた自分のそばが異常に恥ずかしい存在となるほど美味い。

もう、口に入れるまでもなく、唇についた時点で、本当に美味しいのだ。

みんなが「のど越しが違う!!」と驚愕していたが、のど越しどころか唇越しが違う。

 

 

TL作家としてここらで一発上手いことを言わせていただくとしたら、リップつけていないモブ野郎のキスと、しっとり唇の王子のキス並に違う。

 

……。

 

 

 

で、最後に自分で作ったお蕎麦をお土産に持って帰り(かなりの量になる)、

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ちゃんとパックを用意してくれる

 

 

 

みんなで記念撮影をとって終了(先生は顔出しOKのご許可をいただいてます)

 

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本気で楽しい体験をさせていただきました。

 

 

ちなみに、このお土産蕎麦。

帰宅後暖かいそばにしてみたりもしたんですが、やっぱり冷たいそばの方が美味しかったです。

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家に帰って食べてみると、改めてその太さがわかる

 

 

どちらにしろ、あの出来立ての先生の蕎麦に敵うものはないんだけどね。

 

 

 

おまけ。

 

実はそば工房に行く前に、時間があるからと「玉前神社」にぶらり途中下車。

そこで「みかん大福」という、みかんがまるまる一個入っている大福を購入。

帰宅後、おやつに食べてみようとしたところ……。

 

 

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ローーーーーーーーー

 

 

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とまぁ、モチ皮が伸びきって切ないことになりましたとさ。

 

 

 

玉前神社のお話は、また今度。

 

 

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