【養老渓谷】鯉を食べに行ってきた話【鴨川大新】
さて、秋も深まり大分体調がよくなってきました。
そして、食欲も出てきました。
「夏バテしてはいけない」と思い、夏なのに無理してガツガツ食べていたら、ひと夏で2キロ増え、これから食欲の秋を迎えるに辺り、もう開き直るしかないと諦めきっております。 千夜です。
そんなわけで、今年の夏に食べた「鯉料理」について書きましょう。
大人秘密倶楽部のメンバー「うどんこ坊や」と我ら夫婦。 お盆休みを利用して鯉料理で有名な「大新」というお店に行ってきました。
場所は養老渓谷。 時期が時期だけに混んでいるかな……と思っていたのですが、渋滞を抜けてついた養老渓谷は意外にも人気がない。
天井の扇風機が切ない
置物も造作なく、おばあちゃんの家を思いださせる
お店もノスタルジー溢れて、なんだかセピア色に見えなくも無い気がする。 お店の子供らしき幼児が、トイレに立つ私を案内してくれながら「ガオレンジャー!!」と叫んでいるのも、いと微笑ましい。
そんなお店のメニューは少なく、
・うな重 ・鮎の塩焼き定食 ・竹の子めし ・山芋定食 ・とんかつ定食 ・ワカサギフライ定食 ・鯉のあらい定食 ・鯉こく定食
となっている。
丼モノは定食の食材を乗せた感じだ
もちろん私はためらいもなく「鯉のあらい定食」を注文。 旦那は鯉こく定食。うどんこ坊やは山芋定食を注文。 定番な感じがよい。
待つこと数分、定食が次々と運ばれてきた。
旦那の鯉こく定食
うどんこ坊やの山芋定食
早速食べた鯉のあらいのかんそうですが。
淡水魚の刺身なので臭みがあることは覚悟していたのだが、その臭みがまったく無い!!
酢味噌で食べるその感覚も珍しく、小骨が気になるがコリコリとした歯ごたえがたまらなく美味い。
強いて言わせて貰うなら「定食じゃなく、おつまみだなこりゃ」
日本酒を欲しながらの完食となりました。
ついでに旦那の鯉こく(要は味噌煮)の感想は、「白身魚の煮物をくうとこんな味」である。
味付けが美味いので美味しくいただけるが、魚の煮物は魚の煮物だ。
ただ、あらいは「小骨が気になる」程度だったのに対し、これは骨が完全に凶器と化し、盛大に口の中を切ったので注意が必要だ。
そしてうどんこ坊やの山芋定食。
これがまたよくのびーーーーーる。
そして、メチャクチャ美味い。 正直言って、たぶん一番美味かった。 少々のドロ臭さは感じるものの、とろりとして濃いこの感触が暑い夏の喉ごしにイイ。
これらが800円~1000円で食べられるというのだから驚きだ。 養老渓谷に行った際にはぜひ大新で昼食を食べてみるとよい。 ノスタルジーにも浸れて一石二鳥だ。
だが、おなかも膨れたところでノスタルジーにもさようなら。
腹ごなしに養老渓谷を軽く散策。
ちゃんと散策ルートが出来上がっているので、子供でも歩けて非常に良い感じ。
ただ、元々体力も無く汗っかきなうどんこ坊やは、山道を眺めた時点でぜーぜー言い出していたが、私もシャツに塩が浮いていたので、意外に夏場は結構辛いルートだったのかもしれない。
途中、谷の中腹を横切るミニロープウエイみたいなモノを発見。
どうやら、出店(?)の食料運びのロープウエイだったようだ。
おなかもいっぱいだし、何より昼過ぎてもろこし1本たりとも売っていないお店はスルーする。
目の前に現れる飛び石と小川。
「押すなよ!!」「絶対に押すなよ!!」とお決まりのセリフを言いつつ、いい年こいた我らは言うだけで何もせずに渡っていく。
年をとるということは寂しいものである。
途中に「これはあかんだろ」というレベルの廃屋を発見。
ホラー小説の資料にと思ったが、幽霊・怨念云々以前に、その前に巣食っているハチに恐れをなし即座に逃げる。 さらに谷を進むこと10分。
だんだんと道が過酷になっていく
古びた旅館(?)を見つける。
ここまで来るともう平坦な道になっていて、歩くのもラクチン。 車もちらほら見える頃には第二の目的地「ホラー小説口絵用のトンネル」に到着。
本気で結構怖い
このトンネル、谷側半分は岩肌むき出しの壁、もう半分はトタンのようなもので囲まれた壁で出来たトンネルで、場所といいロケーションといい、「あの世とこの世の境」てきな雰囲気がたまらない。 まさに、理想としていたトンネルなのだ。
そのトンネルを撮り、画像を加工して出したものが「出会うヒト(幽)」である。
「あるはずの無いトンネル」という章のタイトル口絵で使われているのでぜひ。
本日の名店
↑昔懐かしよ。