革細工体験をやってみた感想
「革細工をやってみたい」
旦那のブームが変わった。
場所
やるのは構わないが、何事にもちょろっとやってはすぐに飽きてしまう旦那。 一度なんて「オカリナを吹きたい」と言い出し、オカリナを買ってピーピー鳴らすこと3時間で満足したらしく、その後一度もオカリナの音を聞くことなく、年末の大掃除の日に私がゴミ袋に入れても未だ気がつかないままということもあった。
だが、革製品のスタータキットは高い。 3時間で飽きたとか言われたら、尻を叩いた上にお小遣いを2ヶ月減らしても、まだ気がすまなくなるのは目に見えている。
そんなわけで、まず先に「革細工体験」というものに連れて行ってみようと思い立った。
手軽に1日で、革細工の体験をさせてくれるところなんかあるのかと探したところ、ありました。
こちらのお店では
◦火曜日 11時~
◦木曜日 14時~
◦土曜日 11時~
の中で体験教室を開いており、作れるものも
◦スマホケース (ポーチ式) ¥1890
◦ミンティアケース ¥945
◦コインケース ¥1575
◦カードケース ¥1575
の中から選べるという優れたシステム。
※金額や内容はその時々で変わるかもしれません※
因みに、同じくイオンモール幕張新都心の中にもう一件「b3Labo」という革製品を取り扱うお店があり、こちらでも店内で売られているキットを購入すると、奥の工房でレクチャーしてもらえるそうなのですが、「studio.s」と違って、縫ったりなどはなく、金物で組み立てていく工程をおこなっていくそうです。
今回は「縫いたい」というだんなの要望をかなえるべく「studio.s」さんにお世話になることにしました。
体験教室のスケジュールは大体1ヶ月単位で決めているそうなので、月の初めなんかに電話して予約すると良いです。
まぁ、私は1ヶ月以上前に電話してしまいましたが。
それでも快く予約を入れてくださった店員さんに感謝しつつ、イオンモール幕張新都心へ。
初めて行くイオンモール幕張新都心。 私の中で最大級のショッピングモールが「ららぽーと」だったのですが、それがやすやすと塗り替えられていくほどの規模。
その大きさを手っ取り早く表現すると、
「あのコストコを取り囲むように建物が建っているとは!?」
というところでしょうかね。
そんな建物に感激しつつ「studio.s」に到着。
NHK教育番組の「歌のお姉さん」のような、優しい先生に指導されつつ本日の参加者である「私」「旦那」「うどんこ」の三人は、気にいった色の革を選び、席に着いた。
体験
さて、席に着いた私達の前には選んだ素材となる革と盛りだくさんのwktk道具。
どこかの国のドワーフになったつもりで、道具を手に取り作業開始。
革製品の基本的な縫い方を教えてもらいつつ、まずは袋の大元をチクチク。
予め穴が開けられており、そこに沿って蝋の塗られた丈夫な糸を交差させるように縫っていく、非常に無口になる作業。
「蟹食っているのかよ、お前ら!!」と突っ込みたくなる程シン……とした空気の中、レクチャーしてくれるお姉さんの「すご~い♪」「上手ですね!!」という、アニメボイスが響き渡り、一人、私は胸を熱くしていた。
さて、あらかた縫い終わり、ボタン付けや紐などをつけたら後は自由なクリエイティブTIME。
飾り用の穴あけ。イニシャルの刻印。色づけ(これは余ったほかの色の革を埋め込むという作業)。
各々のセンスを生かし、いざ………………。
失敗した。
完全にイニシャルの場所がずれた上に、自分のイニシャルのアルファベットを間違えるという、世にも奇妙な大失態。
自分の小さな名誉のためにも言わせてもらうが、切り抜くでもなく、イニシャルを革に押し付けて残すって結構難しいのよ。
鉄の判子みたいなものを打ち付けて、それでいて貫通しないように力加減を調整しながら痕を残していく。
0か100かのメスゴリラにできるわけがない。
というわけで気を取り直して、もう一方の面にデザインを施していく。
イメージは6月。
私にしては少々控えめだが、「これ以上やると手に追えなくなる」と本能が訴えている。
そんなわけで私のものは終了。
うどんこさんも作り終えて満足げ。
うどんこさんにしては控えめなのは、きっと彼も「これ以上やったら余計にえらいことになる」と本能で感じたのだろう。
そして、その「本能」というものが大いに欠落した旦那は…………。
………………。
革細工ってのは人間性が出るもんなんだね。
何をイメージして作りたかったのか全く謎だったが、満足げな旦那を尻目に、歌のお姉さんのような店員さんと拍手をして作業終了。 帰りはちゃんと作った革細工を綺麗に包装してくれたりと、至れり尽くせり。
作るだけでなく、普通に店頭で売っている品物も良い物なので、財布なんかは今度からここに買いに来よう。
食べ物休憩
そう思いながら、我々はフードコートへと急いだ。
そう、あまりに熱中していたので気がつかなかったが、お昼、食べてなかったんですよ。
というわけで私たちが向かったのは「ヴィレッジバンガード ダイナー」というハンバーガー店。
案内地図の写真を一目見てから、食べに行くならココ!!と決めていたんですよ。
なぜなら…………。
ビッグじゃないのに、ビッグなこのハンバーガーに興味津々だったから。
高さは指よりも大きく。
味は本格的。
スモーキーなお肉とカリフワなバンズが五臓六腑に染み渡り、非常に上機嫌に。 私は見そびれてしまったのですが、フードコートの一角とはいえ、夜の幕張を一望でき、しかもジャズの演奏もあるみたいで、ダテにコストコより大きい建造物を構えているわけじゃないんだなと。
本格ハンバーガーでご機嫌になった私たちは、やめればいいのに「アフタヌーティー」でコーヒーとスコーンを食す。
クリーム付きのスコーン。チョコといちごが選べます。
だが、この時はまだ私達は知らなかったのだ。
帰りの周辺道路が以上に混んでいることに…………。
というわけで、お腹いっぱいの状態で渋滞に巻き込まれた我々の尻事情がどうなったかは想像にお任せするとして、イオンモール幕張新都心はかなり遊べることが判明。 そして、旦那は革細工が相当お気に召したようで、本格的にスターターキットを買おうか迷っている様子。
恐らく買うであろう、彼は。 そして、恐らくそのキットは私のものとなるのであろう。