【魔女の宅急便】ニシンのパイを作ってみた話【ジプリ飯】
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2014/07/16
- メディア: DVD
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魔女の宅急便という永年の魔女っ娘映画にて、おばあちゃんの作りし、魔法のレシピなる「ニシンのパイ」に向かって「あたし、このパイ嫌いなのよね」とぼやいた孫娘。
その孫にイラっときた、魔女っ娘キキと「私」。
絶対美味だろ、そのパイ。 そう思って、いてもたってもいられずレシピを模索し、この「おばあちゃんのニシンのパイ」とやらを作ってみることにした。
材料…………<4人前>
★カボチャ 1/4
★パイシート 2枚
★ニシン 2匹
★小麦粉 少々
★とろけるチーズ 1枚
★ホワイトソース 1缶
★塩コショウ 少々
とってもシンプル。
作り方
①カボチャを細かく切断。
電子レンジでつぶせるくらいになるまで加熱。
(この時点で電子レンジの無さそうな、あの家に暮らすおばあちゃんが哀れになってくる)
②ニシンをさばき、卸した身の部分に小麦粉をはたきバターでソテー。
このとき、匂いが気になるような軽く塩コショウをふるとGOOD。
頭としっぽと中骨は「おばあちゃんのご飯なんて嫌い」なんていう孫娘にくれてやれ。
③ソテーが終わる頃には、カボチャを入れたレンジがピーピー言っているはずなので、やけどに気を付けてマッシュ。
このとき塩コショウを少々ふってもよし。
④先ほどつぶしたカボチャをタルト型(なければパイが焼ければいいので各々自己判断で用意した物)に、 しっかりと敷き詰める。
⑤その上に焼き上がったニシンをならべ、ホワイトソースをかける。
⑥さらにとろけるチーズをちぎって置き、パイ生地を上からかぶせる。
⑦余ったパイ生地で魚をかたどったり、縁取りをしたりと好きに飾りましょう。 ここで、おばあちゃんがいかに器用だったかを思い知らされる。
8:卵黄を溶いたものをつや出しとしてパイの上に塗り、いよいよオーブンへ。
おばあちゃんは石窯を焼いてパイを熱していたが、我が家にそんなすてきな物はないので、
オーブンレンジ「下段」「180~200℃」の低温で20~30分、じっくり焼きましょう。
これで基本的なレシピは終わりなのだが、最後の8項目に注目。
オーブンレンジの温度と時間がかなり幅があることに、お気づきの方もいるであろう。
これは、オーブンの火力や生地の厚さによって、かなり火の通りが異なるためだ。
できる限り低温で、じっくり焼いていかないと、様子を見ていてもたった5分目を離した隙にこうなるのだ。
これは200℃で20分程焼いたさいの松崎しげるパイの様子だ。
ええ、完全に松崎しげる焦げてます。
だが、これでも中の方はまだ余裕があったりするので、ニシンのパイを焼くときは「低温でじっくり」「3分おきに様子を見る」ことを心がけたほうがいい。
感想
そんなこんなで松崎しげる真っ黒になってしまったニシンのパイですが、私は「このパイ嫌い」なんて言う程裕福な家庭ではないので、取り分けていただいてみる。
美味い。
自分で作ったものに感動するのも何だが、ほっくりとしたカボチャにカリっと焼かれたニシンと、トロトロのホワイトシチュー、サクサクのパイが絡み合い、まさに魔法の一品。
多少焦げた所で気にしなくても良いほど美味い。
こんな美味いパイを「嫌い」とのたまうあの孫娘は普段どんだけ美味いものを食っているんだ。
お前なんか、ジコ坊が作った土鍋粥でも食っていればいい。
まぁ、あれもうまそうだけどな!!
と、まぁ、テンションが上がるほど美味しいニシンのパイ。
これは私の考えたレシピなので、人によっては多少アレンジが違うと思うが、けだるい土曜の午後なんかに作って、白ワイン片手にベランダで食べると空を飛べるほど幸せになるかもしれないのでおすすめだ。
ちなみに本場のニシンのパイは「stargazy pie」と言って、略すと「星を眺めるパイ」という、名前だけで幸せな気持ちになれそうな感じがするのだが、「stargazy pie」で画像を検索すると、あの孫娘がなんであそこまでおばあちゃんのパイを嫌がったのか理解できるであろう。
というわけで、「stargazy pie」の画像検索結果をUPして、今日のレシピは終了とする。
追記
後日、フォロワーさんに「低温で焼いていても焦げやすい場合はアルミホイルを上にかぶせて焼くと、焦げにくい」とアドバイスをいただき、その通りにしたところ、大成功!!
もし「火加減が難しい!!」という場合は、ある程度火が通ったところでアルミホイルをかぶせるのもおすすめです。
本当はこんな色合いが一番美味しい。
中まで火がじっくり。