眼科医にめちゃくちゃ怒られた話
視力が0.1もないハード眼鏡&コンタクトユーザーの私には、行きつけの眼科がある。
最新設備を用意してあり、親切丁寧な診察で地元でも人気があり、かなり混んでいる眼科だ。
どれくらい混んでいるかと言うと、開院30分前から人が並び、診察時間が始まった瞬間に20人以上の待ち患者が出来るレベルだ。
しかも診察が丁寧なため、朝一に行って10番目くらいに陣取ったとしても帰れるのが午後3時という、戦後の闇市かと突っ込みをいれたくなるような病院だ。
診察が丁寧なのはありがたく、それだけ支持されている病院なのだから仕方がないが、うっかり待合室で「妊婦」「小さな子連れのママ」「ガクブルした老人」とかち合うと、見た目的にはすこぶる健康な私なんぞは立たざるを得ない。
だが、いくら健康でも3時間も4時間も立ちっぱなしは辛いし、健康の範疇に入っているとは言えスモールハート症候群の私はたやすく貧血を起こす。
そんなわけで、精神と体力に試練を与えるこの眼科へ行くのはよほどの時だけだった。
つまりだ、コンタクトを使っていても、多少目が痛くても、定期検診にも行かなかったのだが、ある日気まぐれを起こし「もう何年も検診してないから、たまには目の様子でも見てみるか」とその混雑した眼科へと行ったのだ。
相変わらず混雑している眼科。 狭い待合室にぎゅうぎゅうに人が詰め込まれ、赤子が泣き、年寄りがガクブルしている。
そんな中でひたすら空想の世界に逃げ込み、世界を3回くらい救ったあたりでようやく診察室に呼ばれた私は、モニターに自分の眼球を映した。
その瞬間、超絶院長が怒り出した。
「なんでこんなになるまで放っておいたんだ!」
ドラマでしか見たことのない台詞を言われた。
元々酷いドライアイだとは思っていたが、コンタクトの使用によって血管新生を起こし、一部が黒目に血管が伸びていってしまっていたのだ。
つまりこんな感じ
「本日の院長は、カラオケのやり過ぎで喉を痛めております」と、受付にふざけた張り紙がしてあったのだが、プロレスラー的な風貌のゴリマッチョな院長がガラガラのハスキーボイスで「怒ってないんだけどねっ!!」と怒鳴ること、鐘のごとし。
確実に、怒られているだろ。
まるで本間朋晃に怒られている気分だ。
人間も30過ぎるとこう頭ごなしに怒られるということもなくなってくるので、なんだか思わず可笑しくなってしまい「フフ……」と笑いを漏らしてしまったが、院長に「笑い事じゃないよ!!」と再び怒られるはめになる。
ドライアイが酷い人間はコンタクトをしたら、1時間おきにコンタクト用目薬をしろと命じられ、私は添加物に負ける体質なので、しばらく無添加使い捨ての目薬のお世話になることに。
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その日はコンタクトの注意を散々に受けて帰宅となったが、それから2ヶ月。
その間に行った検診では目の調子は良くなり(血管新生は治らないが)週に2日間、卓球の練習時にのみコンタクトを使い、目薬もちゃんとさしていたにも関わらず、どうもまた目がかゆ痛くなってきた。
充血も治まらないし、季節柄花粉のアレルギーでも起こしたか……と、万年アレルギー人間の私は慣れた足取りで再び本間 朋晃もどき院長に会いに向かった。
そして再び、超絶院長が怒り出す。
今度は角膜の下が三日月型に削れ、穴まで2カ所開いてしまっていたらしい。
「どうして、こんなになるまでほっといたんだ!!」
懲りずに怒る院長。
だが、私には身に覚えがない。 用量用法を守ってコンタクトを使っているのに、なんでこうなったのか。
怒りたいのは私の方だ。 そんな憤る私に、本間朋晃もどき院長が言った。
「目が乾いている状態でコンタクト外したりした?」
「……うん」
初めて知ったよ。 目が乾いている状態でコンタクトを外すと、角膜が削れるだなんて。
場所的にも黒目の下の方だし、丁度コンタクトをつまんだ形に穴が開いている。
ああ、本間朋晃もどき院長の指摘通りですよ。
当面のコンタクトを禁止する院長に、私は素直に頷いた。
もはや無添加目薬とかそういう問題じゃない。 ヒアレリンの普通よりも濃いヤツと、ドライアイ用のもっと濃い点眼薬を頂戴し、日々目の潤いを取り戻そうと奮闘することになってしまった。
幾たびも本間朋晃もどき院長に怒られる私。 目の玉は取り替えが利かないので、みんなも注意した方がいいと思う。
教訓:
ドライアイの人は無添加の目薬をまめにさしましょう 目が乾いているときにはコンタクトを無理に外さないように
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