【食レポ】鯛パフェを食べてきた話【食べ千夜】
ネットニュースにて「おえぇってなっているたい焼が美味しそう」的な記事を見て、非常に気になっていた「おえぇってなっているたい焼き」
もう、なんというか「たい焼き」+「おえぇ」というキーワードだけでも、泳げたい焼き君的な、「ノミニュケーションを強制される幸薄いサラリーマン」を想像させて、私の興奮が止まらなくなってくる。
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そんなわけで先日、仲間を引き連れて行ってまいりました。
海浜幕張駅から徒歩5分くらいのところにある、ちっさいタイヤキスイーツのお店「鯛パフェ」
普通にモールの片隅にある
混んでいるかと覚悟して行ったら意外にも空いており、ほんの少しだけ接客に疲れた様子のお姉さんたちに各々「1番人気」「2番人気」……と順繰りに注文することができた。
お姉さんのこなれた……というか、もはや工場のベルトコンベアのような対応に、ますます私の脳内に「泳げたい焼きくん」が流れて止まらなくなる。
結構いろんな種類があるようだが、いずれも無理やり口の中に何かを突っ込まれた上に、それでもかつ笑顔を絶やさないたい焼きに、通勤電車にもまれ朝6時から、翌朝9時まで仕事をしている社畜の旦那が被る。
彼らも頑張っているんですよ
感謝も涙もなく待つこと1分、「おえぇ」っとなってるたい焼きが出来上がり。
当然私が一番人気のいちごチョコ生クリームパフェを強奪したんですが、そこは言いだしっぺの利点というか、ボスなのでやむなしと。 それがこれ↓
思っていたより小さい。
入社前の期待>入社後の現実という公式を、フリーで働いている私にまでまざまざと見せつけられてしまった。
だが、手に取った鯛焼きはほんのり暖かくて、修造を探したくなるほどの春とは思えない寒風の中では大変心地よい温もりだ。
では、人数分揃ったところでいただきます。
あーーーーーん。
「んまい!!」
生地がモッチモッチで、生クリームとよく合う。 さらに驚いたことに、このたい焼き、ちゃんと中身のあんこが詰まっているのである。
つまりだ、腹パンパンの白いたい焼きの口の中にさらにもっと入るだろうと、あふれるほどの生クリームを詰め込んだという、猟奇に近い食い物なのだ。
これはもう、一度組合発起でも起こしたほうがいいんじゃないかと思うほどの、社畜っぷり。
だが、そのブラックさのおかげで、思わずブッサイクな顔をさらして食らいつきたくなる美味が生み出されているのだ。
たった一つのたい焼きに、資本主義のすべてが詰め込まれているわけだ。
真実も現実もないほどの不細工な顔で食したのちも、向かいの店がステーキ屋ということもあり、匂いだけでおなかいっぱいになりそうになりつつも、もう2つくらいはいける美味しさ。
きっと小ぶりなのも、もっと食べたくなる原因だろうが、そこも経営というものの厳しさを教えてくれる。
まさにO・J・T
まぁ、毎日毎日鉄板の上で焼かれてくれる彼らがいるから、日本は回っているわけで。
私はそんな彼らに感謝しつつ、甘い汁甘いクリームを頂戴していくのだった……。
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